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1998 年度 実績報告書

一般家庭の室内空気汚染とその除去に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680562
研究機関産業医科大学

研究代表者

嵐谷 奎一  産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (10141748)

キーワード室内汚染 / 低減化
研究概要

本年度の研究は室内の臭気物質、ガスストーブ(燃料:LNG)から発生する化学物質の低減化及び室内の揮発性物質について検討した。
汚染物質の低減化の研究には、気積約40m^3、平面積14m^2のセミナー室を用いて行った。汚染物質除去方法として(a)オゾン型脱臭装置、(b)ろ過型空気清浄装置、(c)自然換気による方法を用いて、濃度変化を調べた。室内の揮発性物質はパッシブルガスチューブ(吸着剤、シリカゲル・チャーコール)により捕集し、GC/MSにて同定・定量した。
[結果]オゾン型脱臭装置を用いた場合は、イソ吉草酸濃度の低減には極めて効果的であり、またトリメチルアミンについても除去効果があることが期待された。しかし、ろ過型空気清浄装置はその除去効果があまり期待されなかった。ガスストーブ暖房により発生するNOx、CO、CO_2について、費用もかからず最も簡単な方法である自然換気(ドアの開放)による低減は、当然ドアの開放が広いほど速やかで、かつ室外の濃度の状態に等しくなるが、環境基準(一般環境基準、ビル衛生管理基準)の条件を満たすのはNO_2、CO_2とも1時間当り120m^3以上換気量、3回程度の換気回数があればよいことが判った。室内の揮発性物質の測定を行い、北九州市及びネパールの一般家庭の室内よりトルエン・ベンゼン・P-キシレン・エチルベンゼン・デカン・ドデカン・メチルイソブチルケトンを検出し、特にネパールはベンゼン濃度が高い傾向を示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 嵐谷奎一、保利 一、吉川正博、石田尾 徹: "空気清浄脱臭装置による室内環境汚染物質の挙動" 第38回労働衛生工学会抄録集. 108-109 (1998)

  • [文献書誌] 嵐谷奎一、吉川正博、川本俊弘、松野康二、児玉 泰: "喫煙場所の汚染状況" 日本衛生学雑誌. 53・4. 626-631 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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