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1997 年度 実績報告書

日本の主要湖沼における環境変化とCharaceaeならびに沈水植物の分布動態

研究課題

研究課題/領域番号 08680593
研究機関滋賀県琵琶湖研究所

研究代表者

浜端 悦治  滋賀県琵琶湖研究所, その他 (40238077)

研究分担者 表 寿一  創価大学, 工学部, 教授 (40214225)
キーワード湖沼 / 富栄養化 / シャジクモ / 沈水植物 / 分布 / 指標種
研究概要

1.北海道の塘路湖,屈斜路湖等と鹿児島県の鰻池で現地調査を行った.分布調査には水中テレビカメラ等を用いた.
2.北海道の湖沼の水質についてはTP,TN等の分析を行った.また,北海道で採取したシャジクモ類については目下同定中であるが,高等植物ではヒシ,ホザキノフサモ,エゾノミズタデ,センニンモ,セキショウモ,バイカモ,ヤナギモ等が採取された.屈斜路湖ではpH7.3や7.66が測定され,中性化しているとともに,シャジクモ類やバイカモの繁茂が観察された.
3.鰻池では沿岸部を踏査し,沈水植物の発見につとめたが,採取されたのはホザキノフサモとエビモの2種類にすぎなかった.船を用いて湖上6地点で透明度等の測定を行った結果,7.7〜9.7mの透明度を記録し,かなり良好な水質環境であることがわかった.
4.大阪自然史博物館に所蔵されている水草の標本を調べた結果,三木や土井によって1920年代から1930年代にかけて鰻池から12種類の沈水植物が採集されていることがわかった.これまで琵琶湖と鰻池でのみ記録されているヒロハノセンニンモをはじめ多くの種が鰻池から失われていることがわかった.こうした沈水植物の種類数の減少は,1970年代に見られた鰻池での富栄養化によると考えられた。
5.前年に調査した湖沼で採取した標本の同定を行った結果,青森県の小川原湖ではシャジクモ,カタシャジクモ(ヒメカタシャジクモ?),オトメフラスコモ,エゾヒルムシロ,ホソバミズヒキモ,ツツイトモ,ヒロハノエビモ,エゾヤナギモ,センニンモ,リュウノヒゲモ,イバラモ,イトイバラモ,セキショウモ,クロモ,ハゴロモモ,マツモ,ヒメバイカモ,ホザキノフサモ,ヒメホタルイ,コアマモ,カワツルモの21種が生育することがわかった.シャジクモ類では十和田湖ではカタシャジクモ(ヒメカタシャジクモ?)とヒメフラスコモ,琵琶湖ではヒメフラスコモ,シャジクモ,オトメフラスコモの生育を確認した.これらの種類について植物体の成分分析を進めており,目下指標性の可能性を検討している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 浜端 悦治: "自然保護ハンドブック" 朝倉書店, 836 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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