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1997 年度 実績報告書

青潮発生機構

研究課題

研究課題/領域番号 08680595
研究機関東京大学

研究代表者

難波 謙二  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70242162)

研究分担者 古谷 研  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30143548)
キーワード青潮 / 無酸素水 / 浜名湖 / 東京湾 / 水月湖
研究概要

本年の観測は東京湾の湾奥部で青潮が形成されている時に行われた。本年は水中照度計,現場クロロフィル計,を用いた観測と抽出法による色素の定量を新たな分析項目に加えて観測を行った。
検見川沖の浚渫穴(水深17m)では、青潮は認められず,表層の溶存酸素が70%低層では0%であった。溶存酸素の低下が急激になり始める水深8mでは溶存酸素約40%,E_0(PAR)は4μE/m^2/s,クロロフィルaは8μg/lであり,この水深付近から濁度の増加がみられた。また、鉛直硝酸係数は0.58と計算された。
青潮の中心部である船橋港湾部(水深6m)では,溶存酸素は表層でも12%,クロロフィルaは4.8μg/lであった。濁度の極大は表層に認められた。鉛直硝酸係数は1.2であった。これらの結果は青潮発生域では表層から海底までの海水が鉛直的によく混合されていることを示していた。
溶存成分が硫化水素酸化速度に与える影響を評価する実験系を開発した。これによって,いくつかの重金属のうちNiとFeが正の触媒作用をもつことが確認された。また,青潮発生海域の海水はやはり正の触媒作用を持ち、Niの溶存量が青潮が観測されない海域に比べると高いことが認められた。
今後は,現在進行中の抽出法による光合成細菌色素の分別定量分析に併せて,この触媒反応実験系を用い光合成細菌の存在が与える反応速度への影響を評価してゆく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Furuya,K.: "HPLC determination of phytoplankton pigments using N,N-dimethylformamide" Journal of Oceanography. (印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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