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1997 年度 研究成果報告書概要

地域環境評価に向けたライフサイクルアセスメント手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08680603
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境保全
研究機関京都大学

研究代表者

高月 紘  京都大学, 環境保全センター, 教授 (80026228)

研究分担者 水谷 聡  京都大学, 環境保全センター, 助手 (80283654)
酒井 伸一  京都大学, 環境保全センター, 助教授 (90170555)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワードライフサイクルアセスメント / 廃棄物処理 / リサイクル / 飲料容器 / 二酸化炭素
研究概要

種々の製品の環境影響を評価する手法として注目されているライフサイクルアセスメントにおいて,従来はリサイクル,廃棄,処分の工程に関するデータがほとんど整備されていなかったことに着目し,リサイクルを含めた廃棄物の処理処分過程における環境負荷の同定ならびに定量化を行うとともに,それらを考慮したライフサイクルアセスメントを実施した。
まず,従来データのほとんどなかったごみ処理段階の環境影響の定量化を試みた。都市ごみの処理プロセスのシナリオとして,ごみの発生抑制,容器包装物のリサイクル,ごみ発電によるエネルギー回収を設定し,環境影響をCO_2の発生量にもとづいて可能な限り定量化した。その結果,ごみ処理方法によってCO_2の排出量に大きな差が生じること,廃棄物として取り扱われていない二次製品を含めたマテリアルフローの解析が必要であることが分かった。
これを受けて,リサイクル工程が確立されており,またその情報の入手が比較的容易な鉄産業に着目し,鉄のマテリアルフローに関する調査と,リサイクル工程に伴う環境影響の定量化を行った。その結果,社会における蓄積量やリサイクルするまでに要する期間などの影響が大きいことが示された。
さらに、キャップやラミネート処理などの付属品をも含めた飲料容器(PETボトル,リターナブルびん,ワンウェイびん,アルミ缶,スチール缶,紙パック)を,リュース(再使用),クローズドループ型およびオープンループ型のリサイクルをした場合のライフサイクルアセスメント解析を行った。その結果,従来はあまり考慮されていなかった付属品の環境影響が比較的大きいことなどが示された。しかし,解析に用いることの出来る情報が限られており,製品ごとに異なる情報源からのデータを用いていることから,同一製品でないものの比較は困難な部分があり,今後更なる検討が求められた。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 高月 紘: "環境にやさしい大学を目指してー大学における環境監査の試みー" 環境教育. 7. 39-41 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Hiroshi Takatsuki: "Environmental Preservation in Kyoto University" The Third Asian Symposium on Academic Activity for Waste Management. 29-30 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 高月 紘: "温暖化防止とライフスタイル" 日本環境教育学会第9回大会研究発表要旨集. 99-99 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 高月紘(共著): "これからのライフスタイルと環境" 消費者支援センター, (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 酒井伸一(分担): "ライフサイクルアセスメントの実践 環境負荷低減を目指して" 化学工業日報社, 350 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Hiroshi Takatsuki: "Toward to green university-An experiment of environment audit in university- (in Japanese)" Environmental Education. Vol.7. 39-41 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Hiroshi Takatsuki: "Environmental preservation in Kyoto University" The Third Asian Symposium on Accademic Activity for Waste Management. 29-30 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Hiroshi Takatsuki: "Prevention of gloval warming and our life styles (in Japanese)" Proceedings of the 9th annual conference of The Japanese Society of Environmental Education. 98-99 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Hiroshi Takatsuki (a collaboration): "Environment and our life styles hereafter (in Japanese)" consumer supporting center. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Shin-ichi Sakai (a part): Practice of Lyfe Cycle Assessment-Toward to reducing of environmental load- (in Japanese). kagaku kougyo nippo sha, 350 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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