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1996 年度 実績報告書

熱耐性ファルネシル二リン酸合成酵素のフォトアフィニティ・ラベリングの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680626
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

槇 雄二  山形大学, 理学部, 教授 (00007171)

キーワードファルネシル二リン酸合成酵素 / 基質アナログ / フォトラベル化剤 / 耐熱酵素 / ゲラニル二リン酸 / ジメチルアリル二リン酸 / イソペンテニル二リン酸
研究概要

ファルネシル二リン酸(FPP)合成酵素はジメチルアリル二リン酸(DMAPP)とイソペンテニル二リン酸(IPP)2分子から、ゲラニル二リン酸(GPP)を経てスクワレン、ドリコールやフレニル化タンハクの前駆体である炭素15個のFPPを与える反応を触媒する。
報告者は中度好熱性細菌Bacillus stearothermophilusより遺伝子工学的に得られる耐熱性FPP合成酵素を用いて本酵素の鎖長を決める構造因子の検討すべく、フォトラベル化剤の開発、およびフォトラベリングの試みを行った。
基質アナログであるp-azidophenyl-3,7-dimethyl-2E,6E-nonadienyl diphosphate(1)とp-azidophenyl-3-methyl-2E-pentenyl diphosphate(2)を合成した。この二つのアナログはどちらも250nmの紫外線に強い光感受性を示し、短時間に分解することが分かった。また、これらは本酵素の基質としても働き、アナログ1はGPPの0.3%の活性、2は5%の活性を示した。また、どちらも本酵素への阻害効果を示した。特にアナログ1はGPPに対し強い競争阻害を示した(Ki値11μM)。アナログ1は照射時間に依存する光不活性化が観察され、2分間の照射で87%の本酵素活性の失活が見られた。また、この光阻害効果は阻害剤の濃度にも依存することが観察された。
本研究で合成した二つのアナログはいずれも本酵素のフォトラベル化剤として有効であることが分かった。現在はこの光標識剤の放射性同位体・トリチウム(3H)による標識化を試み、本酵素へのフォトラベリングを検討している所である。また、現在、関連した研究結果を投稿中である。本研究の一部を学会(1996・秋)で既に発表済みであり、引き続き報告準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y. Maki etal: "Substrate Specificities of Wild and Mutant FPP Synthase from Bacilius stearothermophilus" International Symposium on Isoprenoid Biochemistry. II30 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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