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1996 年度 実績報告書

筋小胞体Ca^<2+>-ATPaseの構造と機能-化学修飾と部位特異的変異による研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680671
研究機関旭川医科大学

研究代表者

金沢 徹  旭川医科大学, 医学部, 教授 (80028141)

研究分担者 山崎 和生  旭川医科大学, 医学部, 助手 (60241428)
大保 貴嗣  旭川医科大学, 医学部, 助手 (90207267)
鈴木 裕  旭川医科大学, 医学部, 助教授 (50183421)
キーワード筋小胞体 / カルシウムポンプ / カルシウムATPアーゼ / 構造解析 / 機能解析 / 化学修飾 / 部位特異的変異 / 分子機構
研究概要

1.筋小胞体Ca^<2+>-ATPaseをアルギニン残基指向性試薬cyclohexanedione(CHD)を用いて修飾した。この修飾によるCa^<2+>-ATPaseの各部分反応の阻害と、それに対する各種基質(ATP、ADP、AMP)の保護効果を調べることにより、次のことを明らかにした。(1)Ca^<2+>-ATPaseのArg-489とArg-678は、触媒部位のATP結合部位のうち、ATPのαーリン酸基が占める領域またはそのごく近傍に位置している。(2)CHD修飾による酵素阻害に関与するアルギニン残基は、Arg-489またはArg-678(またはその両者)である(J.Biol.Chem.271,28933-28941,1996)。
2.筋小胞体Ca^<2+>-ATPaseをヒスチジン残基指向性試薬diethyl pyrocarbonate(DEPC)を用いて修飾した。この修飾によるCa^<2+>-ATPaseの各部分反応の阻害と、それに対する各種基質の保護効果を調べることにより、Ca^<2+>-ATPaseのHis-5がリン酸化中間体の加水分解に関与していることを明らかにした(in preparation)。
3.上記の各種アミノ酸残基について、部位特異的変異による機能解析が現在進行中である。
4.筋小胞体Ca^<2+>-ATPaseにおいて、リン酸化とFITC(fluorescein 5-isothiocyanate)結合のstoichiometryが0.5:1.0であることを明らかにした(J.Biol.Chem.272,6232-6251,1997)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Keisuke Kimura,Hiroshi Suzuki,Takashi Daiho,Kazuo Yamasaki,Tohru Kanazawa: "Idendtification of Arginyl Residues Located at the ATP Binding Site of Sarcoplasmic Reticulum Ca^<2+>-ATPase : MODIFICATION WITH 1,2-CYCLOHEXANEDIONE." The Journal of Biological Chemistry. 271・46. 28933-28941 (1996)

  • [文献書誌] Satoshi Nakamura,Hiroshi Suzuki,Tohru Kanazawa: "Stoichiometry of Phosphorylation to Fluorescein 5-Isothiocyanate Binding in the Ca^<2+>-ATPase of Sarcoplasmic Reticulum Vesicles." The Journal of Biological Chemistry. 272・10. 6232-6251 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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