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1996 年度 実績報告書

メダカES細胞への相同組換えによる遺伝子導入

研究課題

研究課題/領域番号 08680790
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

若松 佑子  名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (20026800)

キーワード魚類 / メダカ / ES細胞 / 相同組換え / エレクトロポレーション / GFP
研究概要

メダカES様細胞株OLES2を用いて、相同組換えによって細胞に遺伝子を導入するための実験条件を以下のように検討した。
1)エレクトロポレーションによる遺伝子導入の条件の検討
エレクトロポレーションにおけるパルス強度と細胞の生存率、および遺伝子の導入率をしらべた。レポーター遺伝子として、メダカβ-アクチンプロモーター・GFP融合遺伝子(OBA-GFP)を用い、遺伝子を導入した細胞におけるGFPの発現による蛍光を観察した。0から450Vの範囲では、電圧が上昇するにつれて細胞の生存率は低下する一方、GFPの発現は上昇した。450Vでの生存率は12.8%、処理細胞あたりのGFP発現率は0.8%であった。
2)ポジティブ・ネガティブセレクションのための条件の検討
300〜600μg/mlの濃度のネオマイシン類似体G418存在下では、9日以内にほとんどすべての細胞は死滅した。MC1プロモーターにつないだneo耐性遺伝子(MC1-neo^r)を細胞に導入したところ、300μg/mlのG418存在中で活発に増殖する細胞集団が得られた。
次にGANCの細胞に対する毒性を調べたところ、0.2μM以上では毒性があることがわかった。MC1-tk-MC1-neo^rを細胞に導入した後、600μg/mlの濃度のG418存在下で1カ月培養して、G418耐性の細胞集団を得た。現在、この集団から8クローンを単離して増殖させている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Toyohara,H.: "Transgenic expression of L-gulono-r-lactone oxidase in medaka (Oryzias latipes) a teleost fish that lacks this enzyme necessary for l-ascorbic acid biosyrithesis." Biochem.Biophys.Res.Commun.223. 650-653 (1996)

  • [文献書誌] Kinoshita,M: "A stable line of fransgenic medaka (Oryzias latipes) Carrying the CAT gene." Aguaculture. 143. 267-276 (1996)

  • [文献書誌] Toyohara,H: "Functional promoter activity of human heat-shock element in transgenic medaka fry" Ann.Report Interdiscipl.Res.Inst.Environ.Sci.15. 49-53 (1996)

  • [文献書誌] Hashimoto,H: "Effects of carp serum on the growth of goldfish fin cells in early passage." J.Fish Biol.50. 201-207 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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