研究課題/領域番号 |
08680821
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
阪中 雅広 愛媛大学, 医学部, 教授 (60170601)
|
研究分担者 |
松田 正司 愛媛大学, 医学部, 教授 (40173843)
温 同春 愛媛大学, 医学部, 助手 (70284411)
出崎 順三 愛媛大学, 医学部, 講師 (00036451)
佐藤 康二 愛媛大学, 医学部, 助教授 (80235340)
|
キーワード | 塩基性繊維芽細胞成長因子 / エリスロポエチン / インターロイキン3 / 一過性前脳虚血 / 神経細胞死 / 受容体 / 末梢神経再生 |
研究概要 |
我々はこれまで塩基性線維芽細胞成長因子の神経細胞死抑止作用と他の因子・薬物の効果とを比較検討してきたが、今年度もこの研究計画を推進するため、スナネズミの3分間前脳虚血モデルを用いて新たにエリスロポエチン及びインターロイキン3の神経保護効果について詳細な検討を重ねた。その結果、外来性のエリスロポエチンやインターロイキン3のみならず、脳虚血時に一過性に発現増強される内因性のリガンドならびに受容体が神経細胞死とその後の学習記憶障害を抑止するために重要な役割を担っていることが判明した。また、本研究を開始した当初のもくろみとは異なり、外来性の塩基性線維芽細胞成長因子の神経細胞保護効果は、他の因子や薬物の作用と比較して必ずしも強くないことも判明した。しかしながら、内因性の塩基性線維芽細胞成長因子とその受容体との結合は、中枢神経系での神経細胞死抑止効果を示すのみならず末梢神経の再生においても必須の生命現象であることが判明した。
|