研究課題/領域番号 |
08680827
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
小島 久幸 東邦大学, 医学部, 講師 (00104539)
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研究分担者 |
角田 幸子 東邦大学, 医学部, 講師 (80057752)
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キーワード | 細胞内記録 / 興奮性シナプス後電位 / 抑制性シナプス後電位 / Non-moroTonic / Binaurality / 錐体細胞 / 聴覚皮質 / 最適周波数 |
研究概要 |
(1) 前年度に引き続き生理学的反応特性の解析を行った。3層上部の細胞には音強度をあげるとそれにつれスパイク数が増加する細胞と、ある強度以上ではスパイク数が減少するタイプか認められた。後者の抑圧現象(Non-monotonic Rate Level Relationship)には抑制性シナプス後電位が関与していなかった。従って皮質内の神経連絡によって形成されると考えられた。一方3層下部の細胞においても上記のような2型か認められたが、抑圧現象には興奮性シナプス後電位に続く抑制性シナプス後電位が関与し、音強度の上昇に伴い先行する興奮性シナプス後電位の後方部分を削り取りことにより、従って興奮性シナプス後電位の継続時間を短縮することにより、スパイクの誘発が抑えられていた。 (2) これら3層内の2型の細胞種のいくつかには記録後バイオサイチンを注入した。それらの主軸索の投射が異なるかどうか、皮質内水平軸索側枝の分布パターンに違いがあるかを目下解析中である。
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