研究課題/領域番号 |
08680831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
小栗栖 太郎 岩手大学, 工学部, 助教授 (70177202)
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研究分担者 |
坂田 和実 岩手大学, 工学部, 助手 (80261163)
新貝 鉚蔵 岩手大学, 工学部, 教授 (00089088)
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キーワード | GABA / GABAc / 塩素イオンチャンネル / GABA受容体ρサブユニット / RT-PCR |
研究概要 |
1GABA受容体ρサブユニットのRT-PCRによる検索:ラットおよびヒトρサブユニットの膜貫通領域M2およびM4に対応する合成オリゴヌクレオチドを使用してRT-PCRを実施した。鋳型としては成熟、P8、およびE16ラットの脳より分離したRNAより合成したcDNAを用いた。PCR産物をサブクローニングし、塩基配列を検討した。約400のクローンを検討したところ、大部分がρ2サブユニットであった。未知のρサブユニットは検出されなかった。 2成熟ラット脳内におけるρサブユニット発現部位の検討:in situハイブリダイゼーションによりρ2サブユニットの視覚経路および海馬での発現が検出された(渡辺雅彦との共同研究)。ρ3サブユニットの発現は検出されなかった。ρ2サブユニット単独ではチャンネル活性のある受容体が構成されず、脳内にはρ1サブユニットがほとんど存在しないことから、RT-PCRによるρ3サブユニットの発現部位の検討をおこなった。視覚経路および海馬での発現を支持する結果が得られた。 3GABA受容体ρ2およびρ3サブユニットの複合体形成の可能性の検討:アフリカツメガエル卵母細胞を発現系とし、ρ3単独およびρ2とρ3を同時に発現させた場合のチャンネル活性を比較した。GABA濃度依存性やビキュキュリン感受性にほとんど差がなかった。PTX感受性に明瞭な差異が見い出されたので、ρ2とρ3サブユニットが複合体を形成する可能性が示された。
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