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1998 年度 実績報告書

ポリオウイルスレセプター導入マウスを用いた経口生ワクチンの効果検定系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 08680912
研究機関北里大学

研究代表者

玉内 秀一  北里大学, 医学部, 助手 (60188414)

キーワードポリオウイルス / トランスジェニックマウス / 経口免疫 / 粘膜免疫 / パイエル板 / サイトカイン / IEL
研究概要

ポリオウイルスI型強毒Mahoney株由来MN341をICRバックグランドPVR-Tgマウスに経口感染後,経時的にバイエル板及び腸管上皮間Tリンパ球(IEL)の数及びサイトカイン産生細胞の動態について検討した。
(1) パイエル板中のCD4陽性及びCD8陽性細胞数には著明な変化は認められなかった.しかし,感染7日目では、約50%の減少が認められたが10日目には感染前と同様の細胞数に回復していた。IELの細胞数もパイエル板同様であった。
(2) サイトカイン産生細胞は,パイエル板では感染3日目にCD4陽性でIFN-γもしくはIL-2陽性細胞が感染前の約10倍増加し、感染7日目以降は感染前と同様の割合に終息した。また,7日目以降はTh2型サイトカインのIL-4産生細胞の割合が感染前の約10倍までに増加した。またどの期間においてもIFN-γ+CD4-CD8-細胞が全細胞数の約20%を示した.IL-2陽性細胞についてもIFN-γ陽性細胞同様の事が観察されたが,その程度はわずかであった。IELでもパイエル板同様の結果であったが、パイエル板でサイトカイン産生動態がより著明に観察された。以上の結果から、Th1型サイトカイン(IL-2,IFN-γ)は感染3日目まで、Th2型(IL-4)に関して感染7日目とサイトカイン産生のシフトの観察とポリオウイルス感染防御機構にパイエル板が関与していることが示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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