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1996 年度 実績報告書

多周波インピーダンスCTによる体水分分布及びその変化の推定

研究課題

研究課題/領域番号 08680934
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

酒本 勝之  北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (50053674)

研究分担者 田中舘 明博  北里大学, 医療衛生学部, 講師 (20265747)
野城 真理  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80014231)
キーワードアルゴリズム / 電極 / インピーダンス / 周波数特性
研究概要

1。アルゴリズムの開発
2次元インピーダンスCTアルゴリズムを3次元的に使用出来るように改良を行った。コンピュータシミュレーションとファントム実験により、改良されたアルゴリズムが有効であることを確かめた。修正したアルゴリズムは収束に関し問題点を残しており、次年度にこの点を検討する。研究成果はハイパーサーミア学会誌に発表
2。電極配置の問題
多周波数インピーダンスCTでは誤差1度以下の精度で位相角を測定する必要があり浮遊容量、漏れ電流などの影響を極力避けなければならない。従来のインピーダンスCTでは一つの電極を電流電極と電圧電極とで共用できたが、上記の理由でそれが不可能である。新しい電極配置を検討した。また、その結果、従来の電子回路を改良する必要性が生じ、新しい電子回路の設計、装置の開発を行っている。
3。体水分分布の研究
多周波数インピーダンスCTの研究目的である体水分分布の解析の基礎的研究を行った
a)人口透析時での体水分分布の変化の研究(研究続行中)
a-1)腹膜透析による水分分布の変化と、従来の血液透析による体水分分布の変化の違いの検討を行った。測定例が少なく、結論に達していない。
a-2)赤血球の形状変化によるインピーダンスの周波数特性の変化より、細胞内外液分布の変化基礎的研究。本研究も結論に達していない。
b)組織加温による水分分布変化の研究
組織が加温されると、組織温を一定に保つため組織内血流および血液量変化、細胞内外液分布の変化が起こる。血液のβ分散周波数より充分低い周波数帯域では血液は細胞外波と考えられる。加温された組織のインピーダンスの周波数特性より、血流量変化、組織温変化の測定が可能かどうかの検討を行っている。研究成果は日本ME学会大会にて発表予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 酒本勝之、他: "インピーダンスCTによる体内温度変化分布の計測" 日本ハイパーサーミア学会誌. 12巻4号. 378-392 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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