研究課題/領域番号 |
08680947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
小笠原 康夫 川崎医科大学, 医学部, 講師 (10152365)
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研究分担者 |
後藤 真巳 川崎医療短期大学, 医用電子技術科, 助教授 (50148699)
矢田 豊隆 川崎医科大学, 医学部, 助手 (00210279)
辻岡 克彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30163801)
梶谷 文彦 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70029114)
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キーワード | ニードルプローブ型CCD生体顕微鏡 / 血流マ-カ / 血管形状動態 / 冠微小循環血流 / α交感神経活動 / 冠血管トーヌス / 冠動脈slosh現象 / 心筋虚血 |
研究概要 |
本研究は、我々が開発したニードルプローブ型CCD生体顕微鏡を用いて心内膜側細動脈の拍動性血管径変化、微小循環血流の観察を同時に直接行い、α交感神経活動の亢進が、冠血管トーヌスの調節により、冠動脈slosh現象の抑止効果を介して、心内膜側の虚血を改善するか解析・検討することを目的とする。初年度は、実験計測・解析システムの構築に主点をおき、実験手法の確立を行った。心内膜側細動脈の拍動性血管径観測については、既に我々は技術的に確立しているので、微小循環血流イメージング方法を検討し、実用的手法を確立した。具体的には、 (1)血流中に注入しても可視光で観測可能な血流マーカーを選定した。基礎実験および本年の実験よのNbおよびZrの金属超微粒子を含んだ血流マ-カ(直径5〜15μm)が他の金属粒子より鮮明に観測できることを確認した。 (2)観測画像をフレームごとにデジタル画像(720^*480pixels)とし、血流マ-カを画像処理システム(既設設備)によりフレームごとの移動量を検出した。そして、血流速度を算定した。具体的には、DFMシステムにより、ビテオ画像のA/D変換を行い、画像データファイルを作成した。そして、PowerMacを用いて、画像解析ソフトNIH-Image1.6を使用して、血流マ-カの移動量、血管径の計測を行い、拍動における血流血管動態解析を実用的に可能にした。 (3)動物実験により実際の微小循環画像を計測して計測画像から血管径計測、血流マ-カの検出、速度評価を同時に行い、計測解析システムの性能を確認した結果、冠循環動態の解析に実用的に使用できることが判った。
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