1.レーザーセンサーを利用した次元形状データを計測するシステムを利用し、植物体の3次元形状を計測した。 2.計測された3次元形状データから、植物体や農産物のレンジイメージのデータベースを構築した。 3.それらのデータベースを用いて、簡易に特徴を捉え、形状認識をポリゴンに基づくアルゴリズムでリアルタイムで推論する方法を検討し、そのアルゴリズムの開発を試みた。特に、最近のニューラルネットワークを利用した認識アルゴリズムを加えた。 4.応用として、形状が特徴的な代表的農産物であるマスクメロン、トマト、イチゴ、キュウリ、ナス等に対して有効なアルゴリズムを開発した。また、生長する植物体の形状モデルの3次元データベースを作成し、有効な簡易アルゴリズムを開発した。 5.同様に栽培施設などの建物や構造物の3次元データベースを作成した。 6.それらのデータベースを有効利用するために、コンピュータで遠隔利用するシステムを検討し、LANやWANによる遠隔地からの相互利用を可能とした。 7.バーチャル・リアリティー(VR)に関する技術を応用し、植物工場における生産性拡大のための空間配置の設計方法や、光合成の生産を最適化する畝間間隔を調整する機器の最適管理等の検討・支援が可能となることを明らかにした。 以上から、全体的に当初の予定が十分達成された。
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