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1996 年度 実績報告書

ストレス感受性の評価方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770278
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

坂村 修  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80264711)

キーワードストレス感受性 / パーソナリティ / STAI 1 / 心臓迷走神経活性 / 血圧 / 尿中ノルエピネフリン
研究概要

ストレスの感受性は個人的な要因が大きいため、ストレス感受性を評価することは難しい。しかし何らかの個人的要因とストレス感受性との間に相関性が存在すれば個人的要因からストレス感受性を予測することが可能となり今後の健康管理の上でも有用なものとなりうる。
そこで精神医学や心理学の分野で行われているパーソナリティ分類をストレス感受性における個人要因分析に応用することの可能性を探るため、本実験を行った。
実験は健常な男女大学生22名(男性12名,女性10名)を対象にして1回15分のキーボード打鍵作業を各人4回施行する作業を負荷した。今回の実験ではパーソナリティ分類にSTAI 1による状態不安段階規準を、ストレス感受性の指標には心臓迷走神経活性、血圧、尿中ノルエピネフリンをそれぞれ用いた。
作業を負荷する前に安静時ECGを作業時ECGのControlとすべく5分間記録するとともにSTAI 1を用いた状態不安の測定を行った。ECGはホルター心電計により連続して記録し、血圧および尿中ノルエピネフリンは作業前と作業後に測定した。
作業負荷前に施行したSTAI 1の結果から状態不安段階が4以上のもの11名を高不安群、状態不安段階が3以下のもの11名を非不安群として両群の血圧(作業前の血圧で各人標準化)および安静時と作業負荷時の心臓迷走神経成分の比を検討した。
その結果、高不安群に於ける作業負荷後の血圧(収縮期圧、拡張期圧とも)上昇、尿中ノルエピネフリンの増加は非不安群より大きかった。また心臓迷走神経成分は非不安群より減少していた。しかし、何れの場合も統計学的有意差は認められなかった。
今回の実験結果では有意差が認められなかったが、今後はさらにSTAI 1の評価方法を再検討を含めた、検討を進める必要があると考えている。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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