[I] 血清中のInterferon-γ inducible protein (IP-10)の濃度とsoluble interleukin-2 receptor (sIL-2R) soluble tumor necrosis factor receptor (sTNFRs ; sTNFR-1およびsTNFR-2) macrophage colony stimulating factor (M-CSF)各々の濃度との相関関係は低かった。ただし、IP-10、sTNFR-1、sTNFR-2、M-CSFの血中濃度は、いずれも、interferon (IFN)治療著効例で有為に低下を示した。IFN治療無効例では変化しなかった。 [II] HCV carrierにおけるIP-10、sTNFR-1、sTNFR-2、M-CSFの血中濃度は健常者に比べて増加していた。特に、sTNFR-1、sTNFR-2、M-CSFでは、肝組織所見との相関が強く認められた。 [III] 肝組織の免疫組織学的所見では、M-CSFは門脈域に浸潤した単核球に、IP-10は、門脈域に接した肝細胞に表出されていた。in situ hybridizationでIP-10は、門脈域に接した肝細胞にその発現を認めている。
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