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1996 年度 実績報告書

α_1アドレナリン受容体を介した熱ショック蛋白質70の発現機序と病態生理学的意義-ラット大動脈における検討-

研究課題

研究課題/領域番号 08770540
研究機関産業医科大学

研究代表者

岡崎 昌博  産業医科大学, 医学部, 講師 (40233316)

キーワード大動脈 / 熱ショク蛋白質70 / α_1アドレナリン受容体
研究概要

1、大動脈におけるHSP70の発現に関与するα_1 adrenergic receptorのsubtypeや細胞内情報伝達機構
8-10週令のウイスターラットより摘出した胸部大動脈輪状片をKrebs Ringer Bicarbonate緩衝液中でnorepinephrine(NE)や種々の拮抗薬と反応させたのち、total RNAを抽出し、ノーザンブロット法によりHSP70mRNAを解析した。NEによる大動脈のHSP70mRNAの発現はα_1アドレナリン受容体拮抗薬であるprazosinにより抑制されたが、α_<1B>サブタイプの拮抗薬であるchloroethylclonidine(CEC)で抑制されなかった。またNEによるHSP70mRNAの発現は細胞外Caに依存しており、部分的にprotein kinase C阻害薬のH-7で抑制された。NEは細胞外Ca依存性にCEC-insensitive α_1アドレナリン受容体サブタイプを介してHSP70mRNAを発現させることが示唆された。
2、大動脈組織内のHSP70mRNAの分布
1と同様に胸部大動脈輪状片をNEと反応させたのち、in situ hybridization法にてHSP70mRNAを解析した。NEによる大動脈のHSP70mRNAの発現は主に血管平滑筋層で認められた。
3、バルーン傷害による大動脈の内膜新生部におけるHSP70の発現
1と同様に8-10週令のウイスターラットの胸部大動脈内皮側を2Fフォガティーバルーンカテーテルにより傷害し2週間後、内膜新生部のできた輪状片胸部大動脈をNEと反応させたのち、in situ hybridization法にてHSP70mRNAを解析した。NEによる大動脈のHSP70mRNAの発現は主に血管平滑筋層と内膜新生部の両方で認められた。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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