1、異種肝細胞脾内移植の超急性拒絶反応に及ぼすsCR1の効果 HamsterおよびGuinea pigの肝細胞分離法を確立し、Hamster→Rat(concordant combination)およびGuinea pig→Rat(discordant combination)の肝細胞移植を、sCR1のone shot投与後に行ったが、sCR1を投与しないcontrol群とその生着に有為差を認め無かった。これより移植肝細胞の長期生存には、一時的な補体の抑制では不十分であることが分かった。今後、複数回投与での効果を検討する予定である。 2、異種全肝体外灌流時の超急性拒絶反応に及ぼすsCR1の効果 Ratにおける全肝体外灌流モデルの確立は今年度中にはできなかった。その代案として、HamsterのRatへの全肝移植の系をほぼ確立する段階まで至り、今後この系を用い異種移植時におけるsCR1の効果を検討する予定である。
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