1.β-受容体との結合実験 日内リズムを獲得した家兎を、点灯後6時間、消灯後2時間、消灯後10時間に安楽死させて毛様体突起を摘出し、毛様体突起の膜画分を作成した。10-30μg蛋白の膜画分と3-400pMの^<125>I-pindolol(I-PIN)をインキュベートさせて、Scatchard解析からKdとBmaxを求めた。Kdはそれぞれの日内時間で22.9±0.7、23.6±1.0、25.3±0.9(pM)、Bmaxは0.071±0.006、0.086±0.003、0.086±0.009(pmol/mg)であった。 2.VIP、PACAP-受容体との結合実験 同様に毛様体突起の膜画分を作成し、10-15μg蛋白の膜画分と10-1000pMの^<125>I-VIPまたは^<125>I-PACAPをインキュベートさせて、Scatchard解析からKd、Bmaxを求めた。VIPのKdはそれぞれの日内時間で59.8±3.5、58.0±4.1、54.8±5.3(pM)、Bmaxは1.22±0.11、1.47±0.08、1.59±0.05(pmol/mg)で、PACAPのKdは100±5、125±13、120±12(pM)、Bmaxは1.58±0.04、2.24±0.24、1.98±0.21(pmol/mg)であった。 これらの結果から、β、VIP、PACAP-受容体に対する感受性の変化は、受容体のダウンレギュレーションによるものではないと考えられた。
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