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1996 年度 実績報告書

大理石骨病(op/op)マウス顎関節のリモデリングに対するM-CSFの効果

研究課題

研究課題/領域番号 08771956
研究機関広島大学

研究代表者

河田 俊嗣  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80281161)

キーワード大理石骨病 / op / opマウス / M-CSF / 破骨細胞 / リモデリング
研究概要

op/opマウスでは骨吸収作用が正常に営まれず,石灰化軟骨および一次骨梁骨はそのまま残り,成長期における骨のリモデリングがおこらない。このことは,今回の観察領域において,下顎窩の曲率半径や側頭骨と下顎骨間の距離の成長変化が認められないことからも明らかである。正常個体では,脳の発達にともない頭蓋骨の外側転移が起こり,脳頭蓋が拡張する。一方,下顎骨においては骨全体の成長にあって,下顎頭の表面積は拡大し,これに対応する側頭骨下顎窩の曲率半径も同調的に変化する。また,側頭骨と下顎骨の間に位置する外側翼突筋の成長にともない,下顎骨内側面は成長する筋の圧力で骨吸収が惹起され,反対側の外側面では骨添加が活発になって下顎骨全体は外側へ転移する。しかし,op/opマウスではこのメカニズムが成立しないため,骨の成長変化(骨のリモデリング)が起こらないばかりか,逆に組織の成長は転移しない骨によって制約を受けてしまう。とくに脳の変形は著明であるが,今回の観察領域において外側翼突筋が著しく萎縮していた。また,本研究主の目的であるop/opマウスの顎関節部における骨のリモデリングを組織学的に検討した結果は,op/opマウスのM-CSF投与後の破骨細胞数は同週齢の正常マウスのほぼ半数近く回復することがわかった。また,M-CSFの投与時期による差は,生後4週をピークに漸次減少することがわかった。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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