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1996 年度 実績報告書

テロメラーゼ制御遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 08772097
研究機関広島大学

研究代表者

田原 栄俊  広島大学, 医学部, 助手 (00271065)

キーワード老化 / 不死化 / がん化 / 遺伝子クローニング
研究概要

ヒト線維芽細胞TIG-3をSV40の大型T抗原で不死化した細胞株SVts8細胞のmRNAを用いてZAP-express cDNA libraryを作製した。本ライブラリーは2×10^6pfu/μgでありスクリーニングに用いるものとして高品質であった。本ライブラリーを有限寿命のSV40トランスフォーム細胞と不死化細胞(SVts8)mRNA由来のプローブを用いて約10^6クローンをスクリーニングしたところ最終的にノーザン解析で顕著な差が見出されたクローンとして5クローン得られた。これらのうち1クローンは、その他の不死化細胞で発現が減少しているのであった。このクローンの塩基配列を決定したところ既知のものとのホモロジーはなかった。様々な培養がん細胞での発現を検討したが、正常細胞とがん細胞株との間で顕著な差が見出せなかった。
また、Differential display方を用いて、約20種類のプライマーを用いスクリーニングを行ったところ有限寿命細胞と不死化細胞でその発現に差があったものが約40クローン得られた。このうち、不死化細胞で発現が減少するのが10クローン得られた。これら遺伝子断片はいずれも200bp程度の長さのものであった。これらについても塩基配列を決定したところ、4クローンは未知の遺伝子断片である可能性が考えられた。現在、これらの遺伝子の完全長cDNAの単離、機能解析を進めている。特に、これらクローンがテロメラーゼ活性の制御に関わっているかどうかを細胞レベルで検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takasi Sugino: "Telomerase activity in human breast cancer and benign breast lesions : Diagnosis applications in clinical specimens including fine needle aspirates" Int J Cancer (Prd Oncol). 69-8. 301-306 (1996)

  • [文献書誌] Shigeru Yasumoto: "Telomerase activity in normal human epithelial cells" Oncogene. 13-8. 433-439 (1996)

  • [文献書誌] Kazuhiro Yoshida: "Telomerase activity in bladder carcinomas and its implication for non-invasive diagnosis by detection of exfoliated cancer cells in urine." Cancer. 79-2. 362-369 (1996)

  • [文献書誌] Eiichi Tahara: "Molecular Biological Observations in Gastric Cancer" Semminars in Oncology. 23-4. 307-315 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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