研究概要 |
本年度は,項書換え計算モデルの直観的理解のための視覚的支援手法の確立のために、以下の挙げる項目に関して研究を行なった。 1.プログラムが前提として持つべき知識を減らす データの型や構造に関する情報を視覚的に表示することにより、プログラムに関して知識を容易に得られる視覚的理解支援環境TERSEを構築した。このプログラミング環境は、関数型言語Standerd MLを用いて実現しているため、新たな機能の追加や拡張が容易に行なえる。 2.プログラムの動作の直観的理解を可能し、プログラムの誤りの発見を容易にする書換え計算モデルにおける計算は、書換え関係によって表すことができる。本研究では、プログラムの書換え関係の視覚化手法を提案し、視覚化ツールを実現した。また、書換え計算を生のデータではなく、理解しやすい形式で視覚化するために、中間実行に基づいて書換えによる変換を用いた視覚化を可能にした。 3.視覚的理解支援手法を他の計算モデルへ応用する 論理の証明手続きを一種の書換え型計算モデルとして据え、他エージェント系自己認識論理のタブロ-法に基づく決定手続きの視覚的支援システムを構築した。 これらの研究は、様々な研究集会で発表され、意見交換を行なった。
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