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1996 年度 実績報告書

ソフトウェア工学データベース(SEDB)の構築とその協調利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780280
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

松本 健一  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (70219492)

キーワード実験的ソフトウェア工学 / データベース / オブジェクト指向
研究概要

本研究の目的は,ソフトウェア工学実験に関する詳細な情報を格納するためのデータベース(ソフトウェア工学データベース:SEDB)を試作し,その協調利用技術を確立することにあった.これに対する研究実績は次の通りである.
1.ソフトウェア工学実験の実態調査…実験的ソフトウェア工学の研究者へのインタビューや文献調査の結果,ソフトウェア工学データベース(SEDB)には,オブジェクト指向開発に関する情報が格納されなければならないことが分った.特に,開発作業毎に,作業者の能力,作業時間,使用されたツール等を整理する必要のあることが分かった.
2.SEDBの設計…1.の結果に基づいて,オブジェクト指向開発プロセスをモデル化し,開発作業毎に,作業者の能力,作業時間,使用されたツール等を属性として持つことのできるデータベースを設計した.開発プロセスのモデルをカスタマイズ可能とすることにより,様々な開発方法論に基づいて実施されるソフトウェア工学実験のデータを格納可能とした.
3.インターネットとのインターフェースの設計…SEDBをインターネットに接続するためのインターフェースを設計した.インターネットとの接続プロトコルにはTCP/IPを,データベース情報の視覚表現手段にはWorld Wide Web(WWW)を,それぞれ用いた.
4.SEDBの試作…2.3.の結果に基づいて,SEDBをWindowsワークステーション上で試作した.ただし,データベースシステムには,Microsoft Accessを用いた.開発プロセスモデルの表示には,Visioを用いた.
5.試作システムの評価実験…4.で試作したSEDBの有効性や妥当性を確認するための評価実験を行った.その結果,OMTやOOSEといった代表的なオブジェクト指向開発方法論に基づく比較的小規模な実験であれば,実験データ等のデータベースへの格納が可能であることが分った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 松村 崇史: "オブジェクト指向分析・設計ドキュメント計測システムの作成" 電子情報通信学会技術研究報告. SS96-6. (1996)

  • [文献書誌] 松本 健一: "ソフトウェア工学における最近の研究動向" 電子情報通信学会技術研究報告. SS96-60. (1997)

  • [文献書誌] 玉置 彰宏: "基幹系ビジネスアプリケーションを対象としたオブジェクト発見法の提案" 電子情報通信学会技術研究報告. SS96-66. (1997)

  • [文献書誌] 阪井 誠: "A new framework for improving software development process on small computer systems" International Journal of Software Engineering and Knowledge Engineering. (採録決定).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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