研究概要 |
本研究では以下の事柄について研究を行った。 (1)骨格化手法の開発 ユークリッド距離、濃度値、等、今まで3次元画像からの骨格化/細線化ではあまり利用されなかった情報を利用した骨格化/細線化手法を開発した。 (2)実画像への適用と評価 このようにして得られた方法を、CT装置から得られた胸部3次元ディジタル画像から抽出した肺血管図形,肺気管支図形に対して適用し、従来の手法に比べて、線図形抽出手順として有用であることを示した。 (3)構造記述方法の開発 骨格化の結果得られた線図形,面図形を利用して、3次元図形の概形・構造を表現するための手法として重み付グラフ表現を利用し、これを気管支図形に適用することで、気管支のモデルとの対応づけを行った。 (4)人体ナビゲーションへの応用 得られた構造記述の結果を人体内部の表示システムに適用し、肺の気管支での構造情報とモデルとの対応づけにより、気管支の各部分とそれに対応する気管支名をナビッゲーションシステムで利用可能にするための基礎的な実験を行った。
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