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1996 年度 実績報告書

熱帯地方の開発が地域住民にもたらす健康影響評価のための数理モデル応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780507
研究機関東京大学

研究代表者

中澤 港  東京大学, 医学部, 助手 (40251227)

キーワード環境開発 / 健康影響 / マイクロシミュレーションモデル / パプアニューギニア / 東京湾
研究概要

農業開発や鉱業開発が熱帯雨林にもたらす非可逆的変化が地域住民の生活に与える微視的な影響を,ライフスタイルの変化から自然環境へのフィードバックを含めて評価するために,パプアニューギニア低地のギデラ族を対象とした人口と環境の相互作用を含む数理モデルを構築した。成果としては,マラリアによる人口への影響に関してKyoto Conference for Mathematical Biology '96で発表し,微視的な人口再生産過程についてのシミュレーションモデルをMathematical Population Studiesに公表した。現在のところ,ギデラ族をとりまく環境変化のデータ整理が完了していないため,今年度の最終目的とした森林伐採と上流での採鉱という環境開発が彼らの健康に与える影響予測のシミュレーションは行っていないが,データ整理ができしだいシミュレーションを実施するための準備は完了している。つまり,環境モデルの構築は,ほとんど完了し,人口モデル,遺伝モデルとの結合は容易にできる状態にあるが,環境データの整理が完了するまではどのように結合すべきか決定できず,目下その検討中である。一方,日本で環境開発の健康影響が予想される地域への応用可能性の探索としては,環境データと人口・健康データをある程度のまとまりをもった空間・集団で収集することは極めて困難であったため,当初の構想にあったゴルフ場開発周辺地域を対象とすることは断念し,東京湾内で漁業に従事する人々を対象とするための予備調査を行った。環境評価のためのデータとしては,水サンプルを採集し冷凍保存中であり,これは97年度に分析予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nakazawa,Minato and Ohtsuka,Ryutaro: "Analysis of completed parity using microsimulation modeling" Mathematical Population Studies. 6巻3号. 1-14 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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