• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

細胞分裂に必須なFtsZタンパク質局在の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 08780665
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

永井 宏樹  国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助手 (80222173)

キーワード2ハイブリッドシステム / 細胞分裂 / FtsZ
研究概要

大腸菌において潜在的に細胞分裂の場所となりうるのは、細胞の両極および中央の少なくとも三箇所であり、そこへのFtsZの局在が分裂に必須であると考えられる。本研究では、FtsZの正常な局在に必須な因子が存在すると考え、このような因子の同定をFtsZとの結合能を指標にして、酵母2ハイブリッドシステムを用いて網羅的にスクリーニングを行なった。その結果以下の知見が得られた。
1.FtsZとGal4 DNA結合ドメインの融合タンパク質を酵母に導入すると、これだけでレボーターの発現が見られた。このことは本研究のスクリーニングの過程ではレポーター発現の阻害剤添加が必要となることを意味する。
2.上の制約にも関わらず、本実験系において、細胞分裂阻害因子として知られるSulAとFtsZタンパク質と直接相互作用することが示された。しかしながら、FtsZ間の相互作用は本実験系では検出することができなかった。この結果はFtsZはGTP依存的にフィラメントを形成するが、このような性質のタンパク質間相互作用を検出するのは2ハイブリッドシステムでは困難であることを示唆している。
3.FtsZと相互作用するタンパク質のスクリーニングにより有意な結合能を持つクローンを得ることはできなかった。これは、先に述べた実験系における技術的制約から来たものであると思われる。

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi