1.タンパク質の精製法の確立と機能活性の証明 (1)申請者はこれまで一次構造解析を主眼におき、目的タンパク質を胎児脳可溶性画分よりイオン交換クロマトグラフィーによる部分精製と調製用電気泳動により単離してきたため、未変性の機能的活性を保持したタンパク質を得るため精製法を確立した。 (2)得られた未変性タンパク質を用いて実際にGDI活性およびGAP活性を有するか否かを測定するためRanおよびRhoタンパク質の精製を行ったが、充分な量の精製標品を得ることが出来なかったので、現在、既に報告されているRanおよびRho cDNAの塩基配列をもとにcDNAをクローニングしてrecombinant proteinを調製している。 2.特異抗体の作成 既に得られている部分一次構造をもとに合成ペプチドを作成し、ヘモシアニンと架橋したものを抗原として、現在、ウサギを免疫中であるが充分な抗体価を得られていない。 3.cDNAをクローニング 既に得られている部分一次構造をもとにオリゴヌクレオチドプライマーを作成し、胎生17日目ラット胎児脳より調製したmRNAを鋳型にRT-PCRを行い得られた産物の塩基配列決定を行っている。現在、部分的なcDNAを得ている。
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