研究概要 |
頚髄を切断した成熟SDラットにおいて、Bregma付近の大脳皮質を露出後、ガラス被覆エルジロイ微小電極を大脳基底核内に降ろしてゆき、99μm毎に連続微小刺激(持続0.2ms,40μA,333Hzの40発パルス)を2.5秒おきに与え、刺激に同期した咀嚼筋EMG活動を誘発する部位を探索した。特徴的な部位には電極に直流通電してFe-markingを施し、実験後刺激部位を組織学的に固定した。同一ラットにおいて、Bregmaを基準に吻尾および内外方向に0.5mm間隔でmappingを行った結果、Bregmaの後方0.3〜3.3mm、外側2.5〜3.5mmの範囲内のほぼ同じ深さに顎筋活動誘発部位が多数見いだされた。誘発される顎筋活動の性質および組織学的同定から、これらの部位は線条体、淡蒼球、脚内核、内包の四つに分かれた。
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