• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

日本語の語順の原理と文の談話機能に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 08837002
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

砂川 有里子  筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (40179289)

キーワードコピュラ文 / 語順 / 談話 / 機能 / 文章完成テスト
研究概要

ある特定の統語構造を持つ文が談話の中で果たす機能を明らかにすることが本研究の目的である。なかでも特に文の構成要素の配列に焦点を当て、配列の順番(語順)がどのような話し手の動機に基づいて決定されるのかという点を数量的調査、および実験を手掛りとして実証的に記述することを目指している。
昨年は書き言葉を資料として2種のコピュラ文「〜のが〜だ」と「〜のは〜だ」の数量的調査を行い、先行文脈からの引き継ぎと後続談話への持続という点で、両者が異なった特性を見せることを明らかにした。今年度はこの点をさらに厳密に記述するため、大学生285名を対象に文章完成テストを実施した。これは、上記2種のコピュラ文を含む文と含まない文から成る物語の冒頭部4種を提示してその先を書き継がせるテストである。この結果については現在集計中であるが、これまで一部を集計した段階では予想通り特定の登場人物を後続談話に持続させる談話にコピュラ文が使用される割合が高いという結果を得ている。今後はこの集計に基づいてコピュラ文と非コピュラ文の使い分け、および2種のコピュラ文「〜のが〜だ」と「〜のは〜だ」の使い分けを観察し、ある特定の統語構造が特定の語順を選択するために利用されているありさまを明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 砂川有里子 他: "日本語文型辞典" くろしお出版, 693 (1998)

  • [文献書誌] 砂川有里子 他: "日本語教育論文集" 凡人社, 831 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi