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文の構造と談話における機能との関連を研究することを目的に、本年度は主とし て類型論的な語順研究に力を注いだ。
まず、類型論的な語順研究の理論と個別言語の記述研究にかかわる問題の整理につとめ、研究史として概観した。この成果は報告書に論文として発表する。
また、機能主義的な語順研究を進める上での基礎概念である「新情報・旧情報」「主題連鎖」「主題の構造」「談話主題」等に関するこれまでの研究を概観し、用語の概念規定のデータベースの作成を試みた。これは現在作成途上にある。
また、言語形式と談話の構造を明らかにする研究の一環として、日本語の説明文の主題連鎖と談話構造についての研究を進めている。語彙の反復連鎖と談話における主題展開の関連、反復語彙の分布と談話主題との関わり、特定の構文の主題提示機能、要約文とタイトルにみられる談話主題の残存率などに関する研究などを、要約文の作成調査、未完成文の完成テストなどの調査を用いて進めている。その調査結果は現在集計を進めており、近く論文として発表する予定である。
さらに、語順や談話の構造に関する機能主義的な研究の文献を収集し、参考文献のデータベースを作成した。この成果は文献一覧として報告書に発表する。
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