• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

談話構造のラベル付けとその電子的表現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08837004
研究機関千葉大学

研究代表者

土屋 俊  千葉大学, 文学部, 教授 (50155404)

キーワード談話 / 対話 / マークアップ / 談話構造 / セグメンテーション / SGML / TEI / ターンテ-キング
研究概要

本研究は、音声対話を記録、保存、交換するために必要な手法を、マークアップ(タグ)を中心にして検討することを目的にしている。今年度の研究では、とくに、音声対話研究の基礎となる言語資料(コーパス)が備えるべき性質について検討を加え、それに基づいてタグセットを規定し、音声対話コーパスのプロトタイプを作成した。
音声対話コーパスは3つまたは4つの部分からなる。第一の部分は、音声ファイルであり、これは、対話に参加する2人の話し手の発っした音声が分離して再生することができる形でエンコードするものである。また、発話の生起の時間的関係が明示できなければならない。第二の部分は、映像ファイルであるが、この部分は、現在の技術的レベルでは出来事を完全に再生するものではないので(パースペクティブがあるため)、かならずしも必須の部分ではない。第三の部分は、「アノテーション」であり、ここで音声による出来事とて特定された事件に対するコメントがつけられる。コメントの種類には、正書法転記テキスト、言語タグ、談話タグが含まれる。とくに転記テキストを「アノテーション」の一種とみなすことは、談話などのレベルでの情報を交換するという観点からは不可欠なことであることを示すことができた。
これらのタグセットをTEIの規定する方式で定義して、それを利用して128対話からなる地図課題対話コーパスを整理し、公開が可能な厳密性を検証した。あわせて、これらの交換形式を持つ音声対話コーパスを作成するためのガイドラインを提案した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 土屋 俊ほか: "千葉大学地図課題対話の基本的統計(1)" 人工知能学会言語と対話研究会SLUD. 97-01. 37-43 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi