研究概要 |
1.日常の言語場面における談話のまとまり(質問・要求・あいさつなど)が言語行動として実現される際,どのような「構え」のもとに生成され受容されるかについて,言語行動論・社会言語学の枠組みで調査・検討することを目的として,次の研究を進めた。 (1)前年度の準備調査を踏まえて,「構え」の変容に対応した言語行動の変容の可能性について,インフォマントに対する臨地調査を,愛知県岡崎市において実施した。 (2)臨地調査データより長い談話テクストとして,テレビドラマのシナリオを対象にした前項と同様の検討と分析を並行して進めた。具体的には従来蓄積した「刑事コロンボ」(計20作品),「中学生日記」(計15作品)などのテクストを対象とした。 2.注目する言語事象(とくにメタ言語行動表現)の本研究における位置付け,とくに待遇表現研究における位置付けなどについて,雑誌論文を執筆・公表した(裏面11項参照)。
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