研究課題/領域番号 |
08838005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
老化(加齢)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
杉田 克生 千葉大学, 教育学部, 助教授 (40211304)
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研究分担者 |
鈴木 信夫 千葉大学, 医学部, 教授 (90111426)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | コケイン症候群 / サイトカイン / インターフェロンβ / 早発老化症 / XPG / xanthin dehydrogenase / Differential display |
研究概要 |
前年度の研究より、紫外線高感受性のCockayna syndrome(CS)由来線維芽細胞において、HulFN-β処理によりアンチパイン感受性プロテアーゼ活性がCSの紫外線抵抗化の一助であることが証明された。そこでさらにHUIFN-βによる紫外線照射後に活性誘導される種々の因子を分子生物学的に検討するため、Differential display法を用い同条件下でのmRNAの発現を検討した。その結果、HulFN-β処理により9クローンが単離され、既知の遺伝子としてXPG遺伝子が検出された。この遺伝子はNorthern解析にて発現増大が確認された。CNA修復に関与する遺伝子がサイトカインにより発現誘導されることが初めて証明された。さらに、HulFN-β処理ごに紫外線照射した際誘導される遺伝子も同様に検索したところ、検出された9クローンの中で、既知の遺伝子としてXanthin dehydrogenase遺伝子が確認された。一方CSに神経病理学的に近似したpelizaeus-Merzbacher病にても、新たな塩基置換変異を発見し、脳内のMyelin形成異常を磁気共鳴スペクトロスコピーにて明らかにした。またCNA修復異常が推測されたGorlin症候群にて、X線照射後のDNA合成能の異常が、細胞周期では特にS期にまた細胞核内においても存在することを証明した。今後はこれら疾患においてもHulFN-β処理により発現してくる遺伝子の検索を行い、DNA修復と細胞老化、変性との関連さらにDNA修復機構を調節するサイトカインの役割をさらに解明していきたい。
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