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1996 年度 実績報告書

CD1特異的NK1.1陽性CD4陽性T細胞とIGIFによる生体内IgE産生誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08839022
研究種目

基盤研究(C)

応募区分時限
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

善本 知広  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60241171)

研究分担者 岡村 春樹  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (60111043)
中西 憲司  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60172350)
キーワードNK1.1 / CD1 / IgE産生 / IGIF(IL-18) / IL-12 / Th2型T細胞 / Th1型T細胞
研究概要

1.生体内IgE産生とNK1.1+T細胞の相互間系:生体内にTh2細胞を誘導し、IgE産生を誘導する線虫感染(Nb:Nippostrongylus brasiliensis)、逆にTh1細胞を誘導する細菌感染(P.acnes,BCG)を用いて以下のことを明らかにした.
(1)Nb感染では脾、肝内リンパ球に存在するNK1.1+T細胞の発現には何ら影響せず、NK1.1+T細胞を刺激してprimary IL-4を産生し、Th2細胞(IgE産生)が誘導された.
(2)P.acnes,BCG感染では、脾、肝内NK1.1+T細胞が減少することを見い出した.P.acnes,BCGの代わりにIL-12を投与してもNK1.1+T細胞が減少すること、又、P.acnes,BCGと共に抗IL-12抗体を投与するとNK1.1+T細胞の減少が回避されることから、P.acnes,BCG感染によるNK1.1+T細胞の減少はマクロファージ由来IL-12によることが明らかになった.
2.SJLマウスにおける低IgE応答性の解析:SJLマウスにおける低IgE応答性にIL-12が関与していることを以下の如く明らかにした.
(1)SJLマウスにおいてはマクロファージ由来のIL-12産生が亢進していることが明らかになった.このIL-12によってNK1.1+T細胞が減少し、その結果Th2細胞が誘導されないと考えられた.
(2)in vitroにおいてもSJL脾細胞はIL-4+LPS刺激でもIgE産生を誘導しなかった.しかし、これに抗IL-12抗体を添加するとIgE産生が見られ、更に抗IL-18抗体を添加するとその産生は増加した.
3.IL-18の抗アレルギー作用:
(1)IL-12単独刺激ではB細胞はIFN-γを産生しないが、IL-12とIL-18で刺激されたB細胞はIFN-γを産生するといった、全く新しい発現が得られた.このB細胞由来IFN-γはIgE産生を抑制した.
(2)生体内でIgE産生を誘導するNb感染を用いても、IL-12+IL-18の生体内投与でIgE産生は完全に抑制された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomohiro Yoshimoto: "IL-18 together with IL-12 inhibits IgE synthesis by induction of IFNg production from activated B cells." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (in press).

  • [文献書誌] Kiyoshi Matsui: "P.acnes treatment diminishes CD4+NK1.1+T cells but induces type 1 T cells in the liver by induction of IL-12 and IL-18 production from Kupffer cells." J.Immunol.(in press).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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