今年度は主として明治・大正・昭和(戦中期)にかけての右翼思想についての資料の収集と整理、検索を行った.主テーマは戦時厚生政策と日本ファシズムの相関であるがひの基底・底流にあった右翼思想-その愛国 民の思考についての検証を意図した.思想が制度・政策へと定着する回路はきわめて複雑であるが、さきに日本ファシズム研究の被体において戦時厚生政策研究の欠落を指摘したが、この欠落の充填とそれにむかう右翼・その他アクターとシステムの関連を追求したい. <右翼と福祉>-日本ファシズム史・統制・戦時厚生政策-「評論・社会科学」57号はこれについての準備的な研究ノートである
|