研究テーマとしては戦時厚生政策と日本ファシズムの相関とした。研究の着手段階では〈右翼と福祉〉-日本ファシズム史・統制・戦時厚生政策の背後-としていわゆる福祉指向-″底辺にむかう志-民衆塗炭の苦を救う-憂国・憂民の志の右翼(イデオロギー)を辿ってみた。〈評論・社会科学57号・97年3月2日収蔵〉、玄洋社史のなかにその源流を辿った。未完であり、資料設定の不備もあるが“草の根のファシズム"(吉見義明)の方法などふくめて戦時厚生政策期のなかで右翼、国家社会主義、統制政策などの枠ぐみから研究を継続したい。
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