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1996 年度 実績報告書

古代ローマにおける無名契約の成立と展開

研究課題

研究課題/領域番号 08872001
研究機関立教大学

研究代表者

林 信夫  立教大学, 法学部, 教授 (40004171)

キーワード無名契約 / 契約
研究概要

F.de FrancisciやC.Accariasなどの先行研究、Vocabularium iurisprudentiae romanaeやThesaurus lingae latinaeその他のインデックス、CD-Rom、またDigestorumsimilitudinesを用いて、contractus innominatus(無名契約)に関わる法文や非法律史料を網羅的に検索し、それを日本語訳とともにパソコンに入力する作業を行なった。すなわち、法律文献ではGaiusのInstitutionesやDigestaだけではなくPaulusのSententiaeやCodex Theodosianusなどからも、また非法律文献ではCicero,TacitusのみでなくL'annee epigraphiqueを手がかりに碑文史料からの検索も行ない始めた。
しかし、検索はおおよそ当初目的通り進んでいるが、入力およびデータベース化に関しては、たとえばGaiusだけでも関連法文が管見の範囲で26法文あり、それを原文および日本語訳文の2本立てでパソコンに入力し、データベース化する作業は予想以上に時間を要するものであった。したがって、平成8年度中に検索した全史料をデータベース化することはできなかったものの、無名契約に含まれる行為類型、たとえば「私はあなたに、2年後に奴隷解放することを目的に10金を与える」というような行為がいつ頃、いかなる背景で法的保護を与えられたのか、またそれ以前は全く法的保護を受けていなかったのか、などについてしだいに明確になりつつあるように思われる。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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