研究概要 |
カントリーリスク評価に関わるこれまでの研究を、主に以下のような視点・範疇から整理・分析した。 1,カントリーリスク評価の定義・概念:カントリーリスク評価(研究)が行われるようになった歴史的背景やカントリーリスク評価の基本的視座あるいは目的を明確化。 2,カントリーリスクの具体的発現形態:国際金融貸付に関わる債務不履行や海外直接投資に関わる国有化・収用などのリスクの具体的発現形態を整理。 3,カントリーリスクの規程要因:2,の債務不履行や国有化などカントリーリスクの具体的発現形態を結果とすれば、それに帰結する原因を経済学・政治学・社会学等の学問的成果を援用しながら特定化。 4,カントリーリスク評価の実態:実際の国際的金融機関や多国籍 企業が、カントリーリスク評価に対して組織的、方法論的に如何なる対応をとっているかを、これまでの研究論文をベースにして検討。 5,カントリーリスク評価に関する実証研究:国際金融貸付並びに海外直接投資に関わるカントリーリスク評価についての主に計量的な実証研究がこれまでどのように(統計的方法論等を中心に)行われてきたかを整理・分析。 以上は本研究の目的である、国際金融貸付及び海外直接投資に関わるカントリーリスク評価モデルを構築する際の基礎的な、しかし不可欠な研究である。
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