組織と個人の統合についての伝統的な理論的枠組み(直接統合)に代わる新しい枠組み(間接統合)の実現可能性、ならびにその有効性を例証するため、約30の事業所を訪問し、管理者ならびに一般従業員に大して聞き取り調査を実施した。 現在は、これまでに行った調査結果を先行研究や文献資料などと照らし合わせながら分析している段階である。次年度は、本年度の分析結果を踏まえてさらに焦点を絞った調査を行う予定である。 調査結果を現時点で刊行物として公表することはできないが、これまでのところ期待どおり新しい統合の枠組みが有効なことを裏付ける資料が得られつつある。なお、調査結果の一部は、すでに日本経営学会関西部会(平成8年11月16日、同志社大学)において「仕事人化とマネジメント-組織と個人の新統合システム-」と題して発表した。 全体として概ね予定どおり研究が進捗しており、着実に成果があがっている。
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