管理会計の分野ではコスト低減の方法がよく研究され、品質管理の分野では製品の品質・機能の向上・維持についてはよく研究されてきた。しかし、現実にはコスト低減と品質向上は同時に達成されなければならない。そこで、本研究では、この両者を統合的に同時に達成していく手法を新しく開発することを目的としている。 具体的に本年度の研究テーマは、新製品の目標原価と目標品質とを製品の種々の構成部品に分解していく際の、目標原価配分と目標品質配分とに共通する配分方法を研究した。このために、つぎのような事柄を行った。 1)日本と欧米の既存文献の収集・整理と内容のサーベイ。 2)日本の主要企業のいくつかに訪問調査。 3)スェ-デンのボルボ社ほかの企業を訪問調査。 4)日本の主要製造業種の上場企業にアンケート調査。 5)アメリカの製品開発学会においてこの研究成果の一部を発表。 6)上記の4のアンケート調査について、いくつかの仮説を設定して統計的に検定した。 その研究成果については、現在執筆中。
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