研究概要 |
本年度は,ブラックホール連星系と自己重力ガスディスクの相互作用についてのシミュレーションを行い、 1.ブラックホール連星系は、銀河中心での爆発的星生成の新しいメカニズムとなりうること secoundaryブラックホールの質量の違いで、爆発的星生成のタイプが異なること この違いは、系外銀河の中心付近のスターバースト領域、及びポストスターバースト領域についてのハッブルスペーステレスコープなどによる最新の高分解能観測結果と矛盾していないこと を示した。これらについては、Taniguchi, Wada(1996)に発表した。 また、重力多体計算専用計算機GRAPEを導入し、これと高速のワークステ-ョンを用いた自己重力流体3次元計算コードの開発を行った。さらに、国立天文台のベクトルパラレルスーパーコンピュータ上で、ブラックホール連星系と自己重力ガスディスクの相互作用のシュミレーションを高速に行うための計算コードの開発、ベクトル化、並列化を行った。これらの計算コードを用いて、今後さらに 1.ガスの存在によってブラックホール連星系の進化過程がどう影響されるか 2.AGN形成にブラックホール連星系はどういう役割を演じるか について調べる。
|