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1997 年度 実績報告書

8の字型骨格を持つ縮合芳香族系の分子設計と構築

研究課題

研究課題/領域番号 08874077
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山本 浩司  大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (80029438)

研究分担者 松原 浩  大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (20239073)
キーワード縮合芳香族化合物 / 非平面型分子 / 歪み化合物 / 閉環ヘリセン / サ-キュレン
研究概要

8の字型骨格をもつ非平面型縮合芳香族系の合成研究にあたり、ベンゼン環が14個と10個つながった8の字型[14]サ-キュレン及び[10]サ-キュレン分子を設計した。これらの分子は全く新しい発想のもとで分子設計されたものであり、特異なねじれパイ電子系に基づく新規な物性の発現が期待できる。これらの分子の合成法として、本年度は目的化合物の外周骨格をもつジベンゾクリセノファンとビフェニレノジベンゾクリセノファンの合成を行った。
2,6-ジブロモメチルナフタレンとトリフェリルホスフィンより誘導されるホスホニウム塩をp-トルアルデヒドとWittig反応させ、得られるジオレフィンを光閉環により2,4-ジメチルジベンゾクリセンに導いた。これをNBSで臭素化してジブロムメチル体に変え、次いでチオ尿素法でジチオール体を得た。このジブロム体とジチオール体を炭酸セシウム存在下高希釈条件でカップリングさせジスルフィドとした後、ジスルホンをへて熱分解を行うと8の字型[14]サ-キュレンの前駆体となるジベンゾクリセノファンが得られた。同様の方法で、ジブロム体とビフェニルのジチオールとから8の字型[10]サ-キュレンの前駆体となるビフェニレノジベンゾクリセノファンが得られた。今後は、これらの前駆体を用いて目的化合物の合成を完成させたいと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Koji Yamamoto: "Convenient New Synthesis of [7]circulene" Angew.Chem.Int.Ed.Engl.35. 69-70 (1966)

  • [文献書誌] Koji Yamamoto: "Synthesis and Characterization of Hepta[5][5]circulene as a Subunit of Oto Fullorene" Chem.Lett.157-158 (1966)

  • [文献書誌] Koji Yamamoto: "Synthesis and Electrical Conducting Magnetic Properties of a Neutral Bis (dimethylhioTetrahiafulralenylthioeate) Copper Complex" Syn.Metals,. 85. 1679-1680 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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