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1996 年度 実績報告書

プラズマ重合凍結レプリカ法による生体試料の原始間力顕微鏡観察

研究課題

研究課題/領域番号 08874116
研究機関千葉大学

研究代表者

山口 正視  千葉大学, 真核微生物研究センター, 助教授 (90147364)

キーワード原子間力顕微鏡 / 高分解能 / 急速凍結 / レプリカ / プラズマ重合 / T4バクテリオファージ / B型肝炎ウイルスコア粒子 / 電子顕微鏡
研究概要

平成8年度は.T4バクテリオファージと.B型肝炎ウイルスコア粒子を材料としてプラズマ重合急速凍結レプリカ作製の至適条件の検討を行った。その結果,精製した試料を細分化したマイカフレークと混合し.その少量を2枚の銅板にはさんでシャーベット状液体窒素に投入した。これをレプリカ装置にセットして、10^<-6>Torr以下に排気し、-100℃で片方の銅板をはがすことにより割断した。2分間エッチングしたあと.メタンとステレンの混合ガスを導入して、1.7KV,7mAの条件で.プラズマ重合を行うことにより.試料を被膜した。試料をフッ酸で処理し、水洗したあと,レプリカ膜をグリッドに拾って電子顕微鏡観察を行った。T4ファージのレプリカ像は.大きさも形態も.ネガティブ染色法、氷包理法による像とよく一致した。コア粒子のレプリカ像に関しても同様な結果が得られた。以上のことから今回開発した方法が、微生物試料を生きている状態に最も近い状態で高分解観察するのに適していると言える。平成9年度は、これらのレプリカ膜を原子間力顕微鏡で観察する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yamaguchi M,Miyatsu,Mizokami H,Matsuoka L,and Takeo K: "Translocation of Hapatitis B Virus Core Particles through Nuclear Pores in Transformed Yeast Cells." Journal of Electron Microscopy. 45・4. 321-324 (1996)

  • [文献書誌] 山口正視,竹尾漢治: "電子顕微鏡-最近の進歩" 遺伝. 51・2. 36-42 (1997)

  • [文献書誌] 山口正視: "組換え酵母を用いたB型肝炎ウイルスの電子顕微鏡学的研究" 千葉医学. 73・2(印刷中). (1997)

  • [文献書誌] 矢崎和盛,山口正視: "ウイルスを見る" 蛋白質核酸酵素. (印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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