研究概要 |
ママコナ,イヌヤマハッカ,トリカブト,オオバギボウシに関しては(A)花形態各部の変異パターン,(B)これらに訪花した送粉昆虫の種類ごとの各部のサイズ変異パターン,(C)1回訪花の際の送粉効果…葯からの花粉の持ちだし量(雄の適応度の目安として),柱頭への花粉の付着量(雌の適応度の目安)…について,まだ少ないものの種によってはどちらかのデータを,得ることができた. またコバギボウシについては地域間の比較が主な調査項目に追加されているが,1996年夏,北海道で分布の記録がある地域を回り,調査候補地を選んだ.九州ではコバギボウシに訪花するトラマルハナバチの送粉効果について予備的調査を進めることができた(非常に訪花頻度が低い). これらの予備データから来年度へ向けての研究計画を現在考えているところである.
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