平成8年度は光源の高輝度化に必要な新規物質の合成について宮腰が中心になって研究をすすめた。具体的には、増感剤色素のハロベン化を検討し、光源の高輝度化には臭素誘導体が適していることが明らかになり、従来の光源の場合と比べて約100倍の高輝度化が図れた。来年度も引き続いて合成の汎用化と構造解析について宮腰が研究を進める予定である。 一方、現在光源に用いている化学発光反応系はギ酸・金属塩・界面活性剤・増感剤色素・過酸化水素であるので、この発光系を用いた各種光ファイバーによる光ファイバーによる光輸送について鈴木が中心となって研究をすすめた。コンピューターシュミレーションによる光輸送に関する問題点の摘出ができたので、この結果に基づいて実際のプラント設計を次年度は検討することにしている。 なお時間的なゆとりがあれば二酸化炭素からギ酸の合成に伴う化学発光についても研究を勧めたい。なお、研究成果の公表については次年度に一括して行う予定である。
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