• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

機能性有機材料の開発を目指した人工生体膜の誘電的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08875069
研究機関八戸工業高等専門学校

研究代表者

松橋 信明  八戸工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (40199831)

キーワード機能性有機材料 / 人工生体膜 / 人工脂質二分子膜 / LB膜 / バイオセンサー / 誘電緩和現象 / 液晶自己保持膜 / 反強誘電性液晶
研究概要

平成8年度の研究実績をもとに、人工生体膜の理論的・実験的な誘電的研究を一層推進した。また、機能性有機材料開発へのアプローチとして、人工生体膜と非常に関係が深い液晶自己保持膜について研究を開始した。
1.平成8年度に構築した測定系をさらに改良し、実験データを効率的に処理して解析できるようになった。
2.水中での電気的測定においては電極が測定結果に大きな影響を与えることがわかった。様々な条件で白金黒電極を作製し、表面積が大きく、電極分極の影響を最小限に押さえ、低周波領域での特性改善に成功した。
3.水-黒膜系の誘電緩和現象に関する様々な実験的研究を行うと同時にシミュレーションによる理論的研究を行い、両者をフィッティングさせることにより、新たに有用な情報を得ることができた。
4.工学的応用として機能性有機材料の開発を目指す場合、水中膜よりも空中膜の方が有利である。そこで、両面が空気界面で層構造を有する超薄膜である液晶自己保持膜の研究を新たに開始した。
(1)シミュレーション研究においては、4×4マトリックス法を用い多重反射・多重干渉の影響を考慮して、層数や光の入射角を変化させた場合の透過光の位相差や振幅比角を、様々な層構造モデルを仮定して計算した。
(2)実験的研究においては、PEM(光弾性変調器)を用いた透過エリプソメトリ(偏光解析)による位相差と振幅比角の測定方法を確立し、様々な条件において光の入射角に対する位相差の変化を測定した。
(3)実測特性とシミュレーション特性をフィッティングさせることにより、膜の層数を断定することができ、また、これまで明らかにされていなかった強誘電性液晶や反強誘電性液晶におけるサブフェーズの層構造に関する新規で有用な情報を得ることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高橋 悟: "透過エリプソメトリーを用いた反強誘電性液晶におけるsubphaseの構造解析" 第23回液晶討論会講演予原稿集. 344-345 (1997)

  • [文献書誌] 高橋 悟: "透過エリプソメトリを用いた反強誘電性液晶におけるサブフェーズの構造解析" 第45回応用物理学関係連合講演会講演予原稿集. (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi