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1996 年度 実績報告書

外洋海流を含む総合的沿岸海流数値モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08875093
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

細山田 得三  長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (70262475)

研究分担者 熊倉 俊郎  長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00272865)
福嶋 祐介  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40111661)
早川 典生  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70143815)
キーワード海流 / 海浜流 / 吹送流
研究概要

本年度は、3ヶ年にわたる研究期間の初年度であり、主に外洋における流体運動の数値モデル化に専念した。本研究で用いた数値モデルは国際的に標準化されつつある海洋大循環モデル(General Circulation Model)、GFDL(Gephysical Fluid Dynamics Laboratory)モジュラーオーシャンモデル(MOM2)である。このモデルを日本海に適用し、流れのパターンや水温、塩分の空間分布、季節変動等が再現できるかどうかを主要な研究テーマに設定した。ただし、本モデルは基本として全球を対象とした数値モデルであるため、クローズした海洋を対象としている。日本海のように流入、流出口を持った海洋に適用するには変更を加える必要がある。また、対馬暖流による日本海への暖水の流入についても調べる必要があり、これは最新の流速計測機器である超音波ドップラー流速プロファイラ(ADCP)による計測結果を用いた。また、水温、塩分の計算初期空間分布については、日本海洋情報センター(JODC)によって提供されている長期的海洋観測データベースを用いて作成した。これらのモデルと境界条件により、数値シミュレーションを行い、夏季および冬季の日本海の流況、海況について再現することに成功した。特に中緯度海洋に見出される極前線の再現とそれに伴う、流れ場についてよく再現できた。
この他に本年1月に発生したN号重油流出事故による流出重油の移流拡散予測に資する意味で風によって生じる表層付近の流れ(吹送流)についても検討を行い、地球の回転(コリオリカ)が効く空間・時間スケールが大きい場での吹送流の挙動についても検討を行っている。現時点では、境界形状に依存した流線、渦渡、流速ベクトルの分布を計算し、さらに吹送流と地球の回転によって流線と等圧線(等水位線)が平行になる様子を計算できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 熊倉俊郎,早川典生,細山田得三,播磨隆: "モジュラーホシャンモデル(MOM2)を用いた日本海の海洋循環シミュレーション" 第4回土木学会地球環境シンポジウム講演集. 147-152 (1996)

  • [文献書誌] 武井正幸,細山田得三,早川典生,熊倉俊郎: "全球型流体数値・モデルの日本海に対する適用" 第14回土木学会関東支部新潟会研究調査発表会. 69-72 (1996)

  • [文献書誌] 武井正幸,細山田得三,熊倉俊郎,早川典生: "日本海の海洋構造-広域的なデータ解析及び全球型数値モデル-" 第24回土木学会関東支部技術研究発表会予稿集. (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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