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1997 年度 実績報告書

希土類元素添加によるプラズマ室化反応の促進効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08875137
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

菊池 潮美  滋賀県立大学, 工学部・材料科学科, 教授 (70026326)

研究分担者 宮村 弘  滋賀県立大学, 工学部・材料科学科, 助教授 (90275165)
キーワードプラズマ窒化 / ガス窒化 / 内部窒化層 / 焼結 / 希土類合金 / 分散強化合化 / 表面処理 / 鉄-クロム合金
研究概要

鉄系合金を水素-窒素プラズマやアンモニアなどによって窒化する際に,ランタンなどの希土類元素を試料近傍に配置することにより,窒化速度が促進されることが報告されている。この事実を確かめるため,鉄-クロム合金を窒化する際にランタンを脇に置き,530℃でプラズマ窒化を行った。その結果,外部窒化層に,鉄窒化物以外にランタン窒化物も現れて,外部窒化層全体としては厚みが増大したが,内部窒化層の厚みには有為な変化が見られなかった。脇に設置した希土類金属は,窒化雰囲気中に浮遊したのち,試料表面に付着して窒化層の膜厚を増大させたものと考えられ,主として表面層の厚みに影響を与えることが判明した。この傾向は,窒化材として最も実用的と思われる,鉄-クロム含有合金においてとくに顕著に見られた。一方,この鉄-クロム合金の窒化においては,反応速度と同様に機械的性質も重要な要素である。この特性はビッカース硬度で判断されるが,これは試料内部の酸素濃度や熱処理などの影響を強く受けることが知られている。そこで本年は,鉄-クロム系合金の窒化物焼結体の性質を中心に調べた。鉄-クロム合金粉末をガス窒化し,ボールミルで粉砕したものを水素気流中でホットプレスを行って焼結したところ,窒化物はCrNとCr_2Nの2種類が存在し,その量の比はクロム含有量に依存して変化することが判明した。ビッカース硬さについても,クロム窒化物の体積率の増加につれて上昇した。熱伝導率と熱膨張率は,ともにクロム窒化物の体積率が大きくなるほど減少した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西川, 浜, 桑原, 間崎, 宮村, 高田: "クロム窒化物複合焼結体の性質-熱的性質" 粉体粉末冶金協会,平成9年 春季大会 概要. 31-31 (1997)

  • [文献書誌] 西川, 浜, 桑原, 間崎, 宮村, 高田: "クロム窒化物焼結複合体の特性" 粉体粉末冶金協会,平成9年 春季大会 概要. 158-158 (1997)

  • [文献書誌] 西川, 浜, 桑原, 間崎, 宮村, 高田: "クロム窒化物複合焼結体の性質-耐食性" 粉体粉末冶金協会,平成10年 春季大会 概要. 202-202 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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