研究概要 |
分裂酵母,クラミドモナスcDNAライブラリーをファジミドベクターを用い,作製し,その後にtwo-component systemに属すると思われるクローンをスクリーニングした.two-component systemにおいては,センサーとレギュレーター蛋白質において,保存されたアミノ酸領域が特定されている.これらの保存領域を一方のプライマーに選択し,かた一方のプライマーとして,ベクター側に存在する既知のシーケンスを選択し,cDNAライブラリーを用いて,PCR反応をおこなった.また,クラミドモナスを光照射下で培養し,特異的なcDNAクローンを取得するために,RACEPCR法をおこなった.これらの結果,得られたクローンを用い,大腸菌において,発現させ,センサー,レギュレーターとしての機能解析を行った.つまり,大腸菌RU1012(ΔenvZ,φompC-lacZ)において,今回単離された遺伝子によりコードされた蛋白質がクロストーク反応をおこし,外膜蛋白質の発現を促すかどうか調べられた.これらの結果,分裂酵母,クラミドモナス細胞においても,細菌環境応答遺伝子,2-component systemに相同な遺伝子が存在することが,示唆された.
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