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1996 年度 実績報告書

ゴルフ場開発に伴う水文環境影響の診断と予測に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08876045
研究機関筑波大学

研究代表者

杉山 博信  筑波大学, 農林工学系, 助教授 (60015807)

キーワード水文特性 / ゴルフ場開発 / 土壌環境 / 土壌微生物 / CO_2発生量 / 炭素含有量
研究概要

本研究は、水文環境と土壌微生物活動との関連性を定量評価して、健全なゴルフ場開発計画基準思想を明確にすることに眼目をおいている。本年度の検討課題は、(1)ゴルフ場での水文観測開始、(2)農民・住民のゴルフ場への苦情のアンケート調査・分析、及び(3)散水降雨実験による水文特性と土壌微生物活動の関連性の攻究、である。
本年度の計画進捗状況及び成果を略述する。
1.ゴルフ場オーナーより、水文観測施設設置に対する快諾が得られず、困惑している。平成9年4月観測開始を目処に、現在2,3のゴルフ場経営者と交渉中である。
2.ゴルフ場周辺域での農民・住民の苦情の集計及び分析の進捗は、芳しくない。
3.散水降雨実験装置の出来映えは、上々であって、それによる実験結果より、土壌微生物活動は地温・水分張力及び浸透能と関連が強いことを明らかにした。この成果は、モデル構築に際して有効な情報となる。ついで、関連課題として行った土地利用形態の相違と土壌微生物活動の関連性の検討結果でも、興味ある成果が得られた。その成果を、以下に列記する。
(1)CO_2発生量は、地温と気温に依存し、含水比40-60%が、快適な発生環境である。(2)炭素含有量は、表層から深度60cm付近まではA_0層厚の多寡で種々の鉛直分布を呈するが、それ以深では、土地利用形態別の相違は見られず、ほぼ一様な傾向を示す。(3)ゴルフ場の土壌は、未熟土であって、土壌微生物活動には劣悪である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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